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食品サブスクに興味を持ったきっかけ
「食べ物をサブスクで取るのか」と最初は懐疑的だった。食事は自分で選びたいし、サービスの都合で送られてくるものを食べるのが合わないんじゃないかと思っていた。
考えが変わったのは、仕事が忙しい時期が続いて食生活が崩れたときだ。朝はコンビニのパン、昼は近くの定食屋で適当に食べて、夜もコンビニかカップ麺。それが2ヶ月続いた頃、体が重くなって集中力も落ちてきた感じがした。
「食事を変えたいけど料理する時間も気力もない」という状態のまま何かできないか調べていたら、食品サブスクの存在を知った。定期的に届いて、手間なく食べられるというコンセプトが、そのとき求めているものに近かった。
試したのはPostCoffee、snaq.me、BASE FOODの3つ。目的が違うサービスなので完全な比較はできないが、それぞれ3ヶ月以上は使った。
PostCoffee——コーヒー診断から始まるパーソナライズ体験
PostCoffeeはコーヒーのサブスクで、最初に好みの診断をしてからコーヒーが届く仕組みだ。「フルーティなのが好き」「酸味は苦手」「エスプレッソより浅煎りが好き」などの質問に答えると、それに合わせたコーヒーバッグが毎月届く。
プランは月3バッグからで、料金は税込1,280円〜。1バッグで約10杯分とのことなので、月30杯で1,280円は1杯42円程度になる計算だ。コンビニコーヒーが1杯100〜180円することを考えると安い。
届いたコーヒーは、毎回3〜4種類の産地・焙煎度が入っていた。エチオピアのナチュラル精製の甘い感じのやつや、コスタリカのウォッシュドでクリアな酸味があるものなど。スーパーの棚でよく見るコーヒーと違うものが届くので、飲むたびに「これ何だろう」という発見があった。
ただ、3ヶ月使って気になった点は飽きの問題ではなく、管理の手間だった。バッグ式のコーヒーで、ドリップするのに道具が必要なので、コーヒーメーカーを持っていない人には向かない。僕はハンドドリップ派なので問題なかったが、インスタントや缶コーヒーで済ませる人には向かないと感じた。
コーヒー好きなら続けやすいサービスだと思う。飽きるというより、「コーヒーを楽しむ習慣がある人」向けで、コーヒーへの関与度が高い人ほど満足度が高い。
snaq.me——お菓子の定期便、罪悪感を減らしながら食べる
snaq.meはお菓子のサブスクで、毎月オリジナルのお菓子が8品届く。料金は税込1,980円で、1品あたり247円。スナックや焼き菓子が中心で、添加物を抑えた素材にこだわっているのが特徴らしい。
試してみてよかったのは、「お菓子を食べる罪悪感が少し減る」という体験だった。コンビニのスナック菓子よりも素材がシンプルで、成分表示を見ると余計なものが入っていない。「まあ、これなら食べても良いか」という気持ちになれる。
気になった点は量だった。8品で1,980円は、1袋の量が小さいものが多い。食べ応えを求めるなら物足りない。「おやつをゆっくり楽しむ」というよりも「食べ過ぎず、ちょっとつまむ」という使い方が合っている。
飽きるかという問いに対しては、3ヶ月使っていちばん飽きたのがsnaq.meだった。毎月届くお菓子の系統が似ていることが多く、「また焼き菓子か」となる瞬間があった。アンケートで好みを伝えると改善されると書いてあったので、もっと積極的にフィードバックを送れば変わるかもしれない。
解約は会員ページから簡単に手続きできた。チャットで引き止めのトークをされることもなく、手続きから5分で完了した。解約のしやすさは3サービスの中でいちばん楽だった。
BASE FOOD——食事をタスクとして完結させたい人向け
BASE FOODはコンプリートという概念を打ち出している栄養食で、1食で必要な栄養素を補えるパンやパスタが届く。定期便で注文すると20%オフになり、パン(BASE BREAD)8袋で1,168円程度。
使い始めた目的は、朝食を改善するためだった。朝はとにかく時間がない。コンビニのパンで済ませることが多かったのを、少しでもまともな栄養を取れるものに変えたかった。
届いてみると、思っていたより普通に食べられた。プレーン、チョコ、シナモン、メープルなどフレーバーが複数あって、最初の2週間は「食べられるな」という感想だった。ただ3週間目くらいから「また同じ味か」という感覚が出てきた。
正直に言うと、BASE FOODは「美味しいから食べる」というより「栄養が取れるから食べる」というモチベーションで食べ続けるものだと思う。食事を楽しむことに価値を置いている人には向かない。「食事はただ栄養を補給できれば良い」という考え方の人ほど長続きする。
栄養面は確かによくできている。たんぱく質が多く、食物繊維も入っていて、コンビニのパンと比べれば明らかに内容がいい。朝食を改善したいという目的は一応達成できたと思う。
解約は電話が必要だという話をネットで見ていて構えていたが、実際にはマイページから手続きできた。ただ「次回お届けの5日前まで」という締め切りが短く、気づかずに次の便が発送された後に解約しようとして1回分多く届いた。スケジュール管理は必要だと感じた。
3つを使い比べて見えた、食品サブスクのリアル
3サービスを使ってわかったのは、食品サブスクには「飽きる」という問題が必ずついてくるということだ。毎月届くものが固定化されていたり、似たような品が続くと、どうしても刺激が減ってくる。
コンビニや飲食店は「今日何食べようか」という自由な選択があるが、サブスクはある意味でその自由を手放す代わりに利便性を得ている。この取引が合うかどうかは人によって全然違う。
継続しているのは現時点ではPostCoffeeだけだ。コーヒーは毎日飲むものだし、種類が変わることで飽きにくいのがよかった。snaq.meは解約してコンビニで好きなお菓子を自由に選ぶ方が満足感が高いと気づいた。BASE FOODは朝食の問題を解決してくれたが、飽きを感じてから継続するモチベーションが出ず、3ヶ月で解約した。
食品サブスクを始める前に考えた方が良いこと
3つを試して感じたのは、食品サブスクは「目的がはっきりしている人」ほど続きやすいということだ。
「栄養管理をしたい」ならBASE FOOD、「コーヒーを毎日楽しみたい」ならPostCoffee、「市販のお菓子を食べすぎるのを防ぎたい」ならsnaq.meという具合に、解決したい課題とサービスの特性が一致しているかどうかが長続きするかどうかを決める。
解約のしやすさについては、3サービスとも手続き自体はできた。ただBASE FOODの締め切りには要注意で、解約を考えているなら余裕を持って手続きする必要がある。snaq.meは解約の流れが一番シンプルで、ストレスがなかった。
食べるものを固定化することへの抵抗感がある人は、まず1ヶ月試してみてから継続を判断するのが無難だと思う。定期便の多くは初回割引や無料お試しがあるので、そこで合うかどうかを確かめてから継続を決めた方が後悔が少ない。
